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ユースエールと聞いて、ピンときた方はいらっしゃいますか?
以前、中小企業のPRに役立つ認定制度活用ガイド
に記載しましたが、ホワイトマークと同様に私も詳しくありません。
そこで、もっと調べておこうと思ったのが今日の記事のきっかけです。
人材不足や若手の定着の課題を耳にしますが、特に中小企業にとっては、優秀な若手人材を確保することは会社の成長に直接つながりますね。
この記事では、会社が「若者に選ばれる会社」になるための強力なツールとなり得る「ユースエール認定制度」について、分かりやすく整理してみたいと思います。
ユースエール認定制度とは?
この制度は、2015年10月に若者雇用促進法に基づきスタートしました。
若者の採用や育成に積極的に取り組み、雇用管理の状況が特に優良な中小企業を、厚生労働大臣が正式に認定する仕組みです。
ユースエールという名称には、「若者(ユース)を応援する(エール)」という意味が込められています。
良い響きですよね。
最大の特徴は、中小企業のための認定
ユースエール認定制度の最大のポイントは、対象が「常時雇用する労働者が300人以下の中小企業」に限定されている点です。
若手人材の確保は全国の中小企業共通の課題です。
そこで国が安心して働ける環境を整えている優良な中小企業を応援し、その頑張りを社会に「見える化」するために作られました。
認定企業は、2025年5月時点で1,500社を超えており、若手人材を重視する中小企業にとって注目すべき制度と言えるでしょう。
中小企業にとってのメリット
ユースエール認定を取得すると、国から「若手にとって働きやすいホワイト企業」として認められ、大きなメリットを得られます。
1. 採用力が向上する
就職活動中の若者は、この認定マークを通じて
・残業が少ない
・休暇が取りやすい
・離職率が低い
・若者の育成に熱心
だと判断できます。
認定マークを名刺や商品、広告に使うことで、PRできます。
また、ハローワークなどで、認定企業限定の就職面接会に参加できたりするなど、採用活動が有利に進められます。
2. 経営面での優遇措置
日本政策金融公庫の低利融資(基準利率からの割引)が受けられるほか、国や自治体が実施する公共調達(入札)において加点評価を受けられる場合があります。
3. 定着率と生産性の向上
認定基準を満たすために労働環境を整備すること自体が、社員の定着率を改善し、安心して働ける職場づくりにつながります。
認定基準の主要なポイント
認定を受けるには、若者の採用・育成に積極的であることや、以下の主要な認定基準を全て満たす必要があります。
ユースエール認定のポイントは、
「定着率」「働きやすさ(労働時間・休暇)」、そして「育成体制」の3つに集約されます。
• 若手の定着率が高いこと
直近3事業年度において、新卒者などの正社員として就職した人の離職率が20%以下であること。
• 長時間労働がないこと
前事業年度の正社員の月平均の所定外労働時間(残業)が20時間以下であること。
また、月平均で法定時間外労働が60時間以上の正社員が一人もいないこと。
• 有給休暇が取得しやすいこと
正社員の年間有給休暇の平均取得率が70%以上、または平均取得日数が年10日以上であること。
• 育成体制が整っていること
経営方針を実現するための「人材育成方針」と、具体的な「教育訓練計画」を策定していること。
• 法令遵守
過去に重大な労働関係法令違反がないことや、事業主都合による解雇を行っていないことなどが求められます。
ユースエール認定は、くるみんやえるぼし認定と異なり、「一般事業主行動計画」の策定・届出が不要になります。
認定基準を満たせば、すぐに労働局へ申請書類を提出できるのもポイントですね。
💡3つのヒント
ユースエール認定は、貴社の「若者に選ばれる力」を伸ばすための目標設定としても有効です。
あまり難しく考えず、最初の簡単な一歩から始めてみるのはいかがでしょうか。
1.「残業時間20時間以内」を目指しチェック
正社員の月平均所定外労働時間を20時間以内に抑えることが必須要件です。
週に一度、各部署の残業時間をチェックする習慣をはじめて。
2.今後の研修や教育の「ロードマップ」を描く
認定要件である「人材育成方針・教育訓練計画」は、形式ばったものである必要はありません。
入社後3年間の教育カリキュラムを簡単な図やリストにし、社員に共有することから始められます。
3.有給休暇を年10日取得
有給休暇の取得率70%または10日以上が基準です。
年に数日分を会社側が取得日を指定する計画的付与制度の導入を検討するなど、社員の声を聞きながら10日取得に向けた取り組みができると良いですね。

