ブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は、イギリスでの生活15年。
日本で就職した後にイギリスの大学院へと進まれ、その後現地の企業に就職されたJunkoさんをご紹介させていただきます。
今はお仕事を続けながら、再び大学院での学びに挑戦されていらっしゃいます。
【Junkoさんのプロフィール】
大学卒業後は、一番最初に内定した日本の会社に就職。
数年務めた後に英語を極めたいと思い、英国の大学院に進学。
会議通訳を専攻し、卒業後は現地企業で社内通訳兼社長秘書として、英国でのキャリアをスタート。
現在も、仕事を継続しながらインターナショナルビジネススクールで経営修士号の勉強中。
なぜイギリスの大学院を選ばれたのでしょうか
日本での会社員時代、「学生時代に学んでいた英語を極めたい」「海外で働いてみたい」という想いが増し、海外生活が実現できるオプションを考え始めました。
学生当時、海外は10カ国以上渡航していましたが、初めて英国を訪れた際、洗練された町並みや深い歴史に魅了され「いつかこの国に住みたい」という気持ちは心の片隅にありました。
最初は英国でのワーキングホリデーや語学学校の選択肢を考えていましたが、当時、ワーキングホリデービザは就学・就労に対し時間規制があったため、学位取得後に現地就職のチャンスがある大学院進学を思い切って目指すことにしました。
残業が多い仕事だったため、限られた時間で準備するのは大変で最終的には条件付き合格のまま渡英、現地でIELTSの試験を受け入学ギリギリで必要な英語スコアを取得する、という綱渡り的な経験でした。
現地での就職、そのお仕事を選ばれた理由を教えてください
英国の修士号は1年制のプログラムが多く、当時、1年で帰国するのは早すぎると感じたので、在学中から就職活動を開始しました。
他の学生が早くからインターンや就職活動を行っているのを見て急いでCV(履歴書)を作成、リクルート会社に登録をしたのを覚えています。
英国の大学院では会議通訳・翻訳を専攻していたため、通訳ができるお仕事を探していました。
タイミングよく社長秘書兼通訳のお仕事が見つかり、学生寮から追い出される前に(笑)、英国での就職が決まりました。
実際に働いてみていかがでしたか。 また、日本での仕事との違いはありましたか
英国では何度か転職をしており、企業によって英国内でも風土が全く違うなと感じます。
日本での社会人経験よりも英国での経験の方が圧倒的に長いため日英の比較は難しいですが、法律の違いにより、英国でタブーなことはいくつかあります。
年齢で採用を判断したり、年齢を理由に減給することは差別に値します。
企業の定年退職の年齢は定められておらず、履歴書にも年齢を記載しません。
成果主義で、リストラは日常茶飯事。組織は比較的フラット。
総合職・一般職という分け方はなく、Job Description (職務分掌)で業務内容が細かく記載されていることが多いです。
英国の大学院へ進学後、現地でお仕事を続けながら再び経営修士号を学ばれたきっかけを教えてください
英国で経営者サポートやVIP通訳を重ね、経営自体に興味を持つようになりました。
また、経営者視点を理解することにより、レベルの高い業務に繋がると思い、現在の仕事を継続しながら経営学を学べる Executive MBA (EMBA) プログラムの受講を決めました。
今後の希望などどのようにお考えですか
EMBAの同級生の経歴は様々で、会社員から事業主、研究員などビジネスのやり方や働き方、国籍、在住国も含めて多様性があります。
また、学生のスタートアップを支援するイベントに参加し地球レベルの問題を考える機会も持つことができました。
EMBAのプログラムを通じ、自分が経験し見てきた世界はごく一部だったことを改めて感じたと同時に、どう世の中に還元できるかも考え始めるきっかけになりました。
私はリーダー気質というよりは、サポート役のタイプですがリーダーシップの在り方は人それぞれ、自分の強みを生かしたリーダーシップをアジア人女性として発揮できるようになりたいと思います。
最後にJunkoさんからメッセージをお願いします
冒頭で、渡英の理由を当たり障りなく記載しましたが当時日本での会社員生活が窮屈で、男性中心の働き方に疑問を抱いていました。
置かれていた環境から逃げ出す手段の一つとして、渡英を考えていたのも事実です。
2023年版のGlobal Gender Gap Report (世界男女格差報告書)によると、日本は146ヵ国中125位。
過去の私のように、働きにくいと感じている人は未だに多く存在するかもしれません。
日本社会に対するネガティブな想いから、日本を離れ、海外生活をスタートしましたが、海外に出ると日本の良さもよく分かります。
長期間の海外生活やEMBAプログラムを通じて、問題に立ち向かい、状況を変えていけられるような活動にも携わりたいと考えるようになりました。
こちらをご覧いただいている方々の中には、最前線で女性のエンパワメントを推進している方もいらっしゃるかもしれません。
そのような活動に直接関与できなくても、海外で日本人女性として活躍することで、日本在住の方々に勇気を与えらえる存在になれたら嬉しいです。
Junkoさんは、下記の理由からイベント(例:英語アウトプット大会など)も開催されています。
「海外でお会いした9割の方が、言語・異文化コミュニケーションで苦労をしてきているのを見てきており(私もそうです!)英語でのコミュニケーションやアウトプットに慣れてもらえる環境を提供したく、スタートしました!」
参加したいと思った方はこちらからどうぞ♪→http://lin.ee/tBaZ030
直接、お話を聴ける海外覗き見ラジオもあります。
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