「誰もが等しく学べる社会を実現する」返済不要の奨学金ファンドに期待

国内大

昨年の5月に日経新聞の記事を拝見し、ずっと気になっていました。

〈三菱UFJ信託、奨学金支給ファンド 1000億円目標〉
三菱UFJ信託銀行は28日、2025年度に返済が不要な給付型奨学金を支給するファンドを立ち上げると発表した。富裕層や企業から拠出金を集め運用資産を29年度に1000億円まで拡大し、運用益を原資に大学生など4000人に年120万円ほどを支給する目標だ。
不特定多数から資金を集めて支給するファンド型の奨学金は国内初という。
(*誰でも読める部分から抜粋させていただきました)

その後 が出ましたね。
4/2朝日新聞の記事によりますと
〈返済不要の奨学金ファンド始動 4千人に支給目指す 三菱UFJ信託〉

・運用益を奨学金として学生に支給するファンドの運用を4月から始めた
・早ければ1年後から支給を始め、4年後には約4千人の学生を対象としたい

何と!国内最大の奨学金サイト「ガクシー」さんと協業されています。
これは強力ですね。
ガクシーさんは、自分に適した奨学金を見つけやすく学生さんにとってとても使いやすいサイトです。
(奨学金に並々ならぬ想いがある身としては、いつも勝手に応援しています)

さっそく三菱UFJ信託銀行さんのサステナアクションを拝見しました。

【社会課題】
学生の約2人に1人が受け取っていると言われる奨学金。
特に貸与型(=借金)となる奨学金の返済負担や心理的な負担が、社会的格差の一因となっている。

【考えたこと】
経済格差によって学ぶ機会が奪われ、教育格差によってさらに経済格差が広がる負のスパイラルを止めるためにも、社会インフラとしての奨学金の改革が必要。

信託の機能を活用し、返済不要の給付型奨学金の仕組みを作ることはできないか。

元本を取り崩すことなく、運用益のみで奨学金を賄うことができれば、持続的に給付できるのではないか。

【実現すること】
企業や個人から拠出金や寄付を集めて組成する奨学金ファンドから金銭を受託し、運用する。その運用益を給付型の奨学金として給付することで、持続的な奨学金の給付を実現する。

ご担当されているお2人のお話に胸が熱くなります。
「奨学金ファンドの組成で持続的な給付を可能に」

気になる方はぜひ読んでみてください。
中でも、「このファンドがいずれアメリカの有名大学が運営しているような巨大な奨学金ファンドに成長してくれるといいなと思っています。」
には心から期待したいです。

子ども達の未来のためにも、奨学金ファンドが増えていけばと思い続けている中でこうした取組が始まっていくのは嬉しいですね。

奨学金によって希望する進学先に進めた子たちの頑張りを見ているので、更なる広がりを願っています。