2024年12月に公開され、話題となったドキュメンタリー映画『小学校~それは小さな社会~』。
監督の山崎さんは、大阪の公立小学校を卒業後、神戸のインターナショナルスクールで中学・高校時代を過ごし、米国の大学に進学されたのですね。
海外に出てから「日本の当たり前がいかにすごいか」に気づかれたようです。
その思いが公立小学校を舞台にした映画の作成に繋がっているのではと感じました。
確かに海外大生達も、みんな外に出て初めて「いかに日本が素晴らしい国なのか」と痛感するようです。
(実感ではなく痛感というところがポイントですね)
留学した国も良いけれど、やはり自分は「日本のために何かしたい」という熱い想いがあるように思えます。
山崎さんは海外での経験も通して、日本の教育は
・入試制度によって学力偏重になってしまっていること。
・子どもの幸福度が高くないこと
は課題だと感じていらっしゃるのですね。
でも、小学校では非認知能力を育てることを重視しているように、良いところもたくさんあります。
今話題の「御上先生」のように、高校を舞台にしたドラマもありますし、学校や教育にもっとスポットが当たると良いなと思っています。
良いところを活かしつつ、更に子ども達の今と未来がより良くなるような変化を期待したいですね。
気づいたときには上映が終了になってしまったのですが、UPLINK吉祥寺で2月に学校(教育)の映画特集をやっていたようです。
どこかでまた見られるかもしれないので、上映されていた映画をご紹介しますね。
・『型破りな教室』
学力最底辺から全国トップへ!
治安最悪な国境の町の小学校で起きた奇跡の実話。
・『夢みる小学校 完結編』
宿題がない、テストがない、「先生」がいない、「きのくに子どもの村学園」
2022年に公開された『夢みる小学校』は、教育界で大きな話題に。
・『ぼくたちの哲学教室』
「平和の壁」に分断された街、北アイルランド・ベルファスト。
不安定で不透明な世界を生きる子どもたちとケヴィン校長の「対話」の授業。
・『夢みる校長先生』
6人のユニークな夢みる校長が「子どもファーストな学校改革」を大公開。
「子どもファーストな公立学校の作り方」その具体例が満載のドキュメンタリー映画
・『モンテッソーリ 子どもの家』
錚々たる著名人が受けたと知られる≪モンテッソーリ教育≫
子どもたちが決して単なる「ちいさな大人」でなく、自由な意思を持つ社会の一員であること、そして平和で寛容な世界の作り手であることを開眼させてくれる、珠玉のドキュメンタリー
個人的には、『夢みる小学校 完結編』が気になります。
和歌山県にある「きのくに子どもの村学園」
ここはずっと気になる学校の一つ。
子どもが小学生だった当時にここを知って、何度も「見に行きたい」と調べたことを思い出します。
あの衝撃は忘れられません。
今もHPの一番最初に目にとまる所にある言葉は
~まずは子どもをしあわせにしよう。すべてはそのあとに続く~
この一言に、この学校のあり方が凝縮しているような気がします。
上映された当時に見た『モンテッソーリ 子どもの家』は、自信をもってオススメしたい作品です。
最近は本も増えていますが、実際の様子を見たい方にはよくご紹介しているのですよね。ストーリーがあるわけではなく、淡々と描かれているのがポイントです。
確かコロナ禍に見に行きましたが、日常のモンテ生活を描いたドキュメンタリーなのに、涙が止まらなくてマスクがぐちゃぐちゃに。
子どもがモンテッソーリの園に通っていた当時を思い出したのもありますが、久しぶりに「こども達の世界」にどっぷりつかって、その愛しさと眩しさに涙腺が崩壊してしまった気がします。
小学生のお子さんがいる友人は、『型破りな教室』もオススメだと言っていました。
他の作品も見てみたいです。
他にもオススメがありましたらぜひ教えてくださいね。
